「シャワー効果」と「噴水効果」
日常的にはあまり馴染みがない言葉ですよね?
でも、誰もが日常生活と密接に関係していることなのです。
私たちが無意識に行っている「購買行動」
実はマーケティングの
戦略通りにはまっているかもしれませんよ?
「シャワー効果」と「噴水効果」
について解説をしていきたいと思います。
シャワー効果と噴水効果の言葉の意味とは?
それではシャワー効果と噴水効果を
それぞれ解説をしていきます。
シャワー効果とは?
催し物や人気のイベントなどを
デパートなどではあえて最上階で開催します。
まず、最上階に人を集めて、シャワーのように
人が下っていくそのときにも買物をしてもらう効果を狙うこと。
これが「シャワー効果」と呼ばれています。
寄っていこうかしらってなるよね!
噴水効果とは?
シャワー効果とは逆に地下の食品売り場など
下の階から上の階へと押し上げる効果を
狙うことを「噴水効果」と呼ばれています。
百貨店のシャワー効果と噴水効果
百貨店の各フロアで最も格が高いのが1階の表玄関前です。
そして、上の階になればなるほど、格が下がっていきます。
ただ、売り場の最上階だけは特別視されています。
このフロアにいかにお客さんを集めることができるのか?
そして、お客さんの「滞在時間」を1分でも長く、
伸ばそうと工夫を凝らしているのです。
シャワー効果を狙ったものだよね!
地下の食品売り場は「噴水効果」を狙うために
人気店の招致にどこの百貨店もしのぎを削っています。
別の言い方をすれば、
滞在時間を伸ばすことが「シャワー効果」ともいえそうです。
コンビニエンス・ストアの「シャワー効果戦略」とは?
デパートとは違いコンビニは階数はありません。
(最近は2階建てのコンビニも出てきていますが)
コンビニの「シャワー効果」とはどういうものなのか?
要するにコンビニ内での
「滞在時間」をいかに伸ばすことができるのか?
それは、ドリンク類の冷蔵庫を
出入口から一番遠くに配置することなのです。
コンビニでの最も売れ筋商品はコーヒーや水です。
商品をレジまで持っていく間に
いかについで買いをしてもらうか?
これがコンビニが狙っている「シャワー効果」なのです。
[su_box title=”コンビニの豆知識:雑誌コーナーがガラス面にある理由”]ほとんどのコンビニでは雑誌コーナーは外のガラス面から見えるようになっています。この理由は「店内がにぎわっているいようにみせること」なのです。マンガや雑誌を無料で立ち読みされるとコンビニにとってはメリットがありません。でも、賑わっているように演出することができればコンビニににも少しメリットが生じるわけです。タダでは転ばないってやつですね。[/su_box]
服屋さんなどは「噴水効果」を狙いやすい?
噴水のように上に押し上げる。
平面の店舗で言うと店の奥に入ってもらうことですよね。
だから、お店の前には利益度外視の
バーゲン商品を並べたり、人気商品などを置くことが多いです。
まずはお店の前を通る通行人の足を止めて、
そして「噴水効果」で押し上げるようにして
お店の奥に入ってもらえるように工夫をしているのです。
ホームページでは「噴水効果」が効果的!?
ホームページで重要なことはできる限り滞在時間を長く
そして、下までスクロールしてもらうことがとても大切です。
ネットを見ている人たちは基本はせっかちな人ばかりです。
だから、下に答えが書いているのではすぐに離脱してしまいます。
だから、ネットの場合は「結論が先」
ネットユーザーは結論を知った上で安心して
その先の情報を読んでくれるようになるのです。
ですので、ネットのマーケティングは
「噴水効果」が効果的であるといえるのではないでしょうか。
まとめ
シャワー効果と噴水効果についてお伝えをしてきました。
いかがだったでしょうか?
言葉自体はあまり聞きなれない言葉かもしれませんが
私たちの日常の購買行動にかなり密接な関係がありました。
日常の買い物が売る側のマーケティング戦略によって
操作されている!?
この事実は否めないのかもしれません。
でも、悪いものを売るのではなく、
良いものを購入できるようにしてくれている。
・・・こう考えれば納得がいきますよね!
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