【アイス価格カルテル】対象商品一覧と今後の値下げ時期!あの「値上げ謝罪CM」の裏側とは

「物価高だから仕方がない」と、お気に入りのアイスを値上げ後も買い続けていた消費者に激震が走った。

2022年以降、原材料の高騰を理由に段階的な値上げを行ってきたアイス業界。しかしその裏では、大手食品メーカー6社が事前に口裏を合わせ、不当に価格をつり上げていた「価格カルテル」の疑いが浮上したのだ。公正取引委員会が立ち入り検査に踏み切ったことで、消費者が「本来よりも高い価格」を強制的に支払わされていた可能性が極めて濃厚になった。

あなたが愛してやまないあのアイスも、カルテルの対象だったのか。払い過ぎたお金は返ってくるのか。そして、アイスはいつ安くなるのか。

読者が今もっとも知りたい「損得の現実」と、ニュース報道では決して明かされない業界の裏側を、どこよりも深く、断定的に解説する。

アイス価格カルテルの対象商品はどれ?(6社の代表アイス一覧まとめ)

今回の立ち入り検査の対象となったのは、日本の代表的なアイスメーカー6社である。この6社で国内のアイス市場の約6割という圧倒的なシェアを占めている。

不当な価格調整(カルテル)が行われていた疑いがある、各社の「絶対に誰もが一度は食べたことがある」代表的な対象シリーズは以下の通りである。

  • 明治
    『エッセル スーパーカップ』シリーズ、『明治ブルガリア フローズンヨーグルトデザート』

  • ロッテ
    『クーリッシュ』シリーズ、『雪見だいふく』、『チョコパイアイス』

  • 森永乳業
    『PARM(パルム)』、『PINO(ピノ)』、『MOW(モウ)』

  • 森永製菓
    『チョコモナカジャンボ』、『バニラモナカジャンボ』、『アイスボックス』

  • 江崎グリコ
    『ジャイアントコーン』、『パピコ』、『アイスの実』

  • 赤城乳業
    『ガリガリ君』シリーズ、『ソフ』、『MILCREA(ミルクレア)』

これらの商品は2022年以降、140円から160円、さらに170円(税別)へと段階的に希望小売価格が引き上げられてきた。この値上げのタイミングや上げ幅について、各社の幹部らが事前にメールや対面で情報交換を行い、足並みを揃えていた。つまり、あなたが日常的に購入していた主力アイスのほぼすべてが、今回のカルテル疑惑の渦中にある。

赤城乳業の「値上げ謝罪CM」はカルテル協定下で作られた?消費者の怒りと倫理的矛盾

今回の事件で、消費者がもっとも裏切られたと感じ、SNS上で怒りを爆発させている最大のポイントがある。それが、埼玉県深谷市に本社を置く赤城乳業の存在である。

赤城乳業といえば、看板商品『ガリガリ君』を値上げする際、社長をはじめとする社員一同が真摯に頭を下げる「値上げ謝罪CM」を放映し、「誠実な企業」「応援したいメーカー」として日本中から絶賛された過去を持つ。物価高に苦しむ消費者に寄り添う姿勢を見せていた同社が、まさか裏で他社と手を組み、値上げの時期や幅をコントロールしていたという疑惑は、あまりにも罪深い。

論理的に考えて、他5社と「同じ時期に、同じ幅だけ値上げする」というカルテル協定が裏で結ばれていたのであれば、あの涙ぐましい謝罪CMすらも「他社との足並みを隠蔽し、自社だけ好感度を独占するための高度なプロパガンダ(やらせ)」であったと断定せざるを得ない。この倫理的矛盾と、消費者の善意を逆手に取ったブランディングの裏側こそ、今回の事件における最大の「穴場」であり、今後さらに炎上が加速する局局面である。

私たちが払い過ぎたお金は「返金」される?過去のカルテル事例から徹底検証

結論から言って、消費者がこれまでに払い過ぎた分の差額が返金されることは100%ない。

理由は大きく分けて2つある。

  1. 購入証明(レシート)の不可能性
    過去数年間にわたり、どこのスーパーやコンビニで、どのアイスを何個買ったかを証明できるレシートを保管している消費者は皆無に等しい。

  2. 法的スキームの限界
    過去の日本におけるカルテル(例:過去のトイレットペーパーカルテルや、自動車用部品カルテルなど)においても、エンドユーザーである一般消費者に対して企業が個別に返金対応を行った事例は一度も存在しない。

公正取引委員会が最終的にカルテルを認定した場合、企業に科されるのは国への「課徴金(ペナルティとしての罰金)」である。この課徴金は国家に没収されるため、被害者である消費者の財布に直接還元されるわけではない。私たちは「不当に高い金を支払わされ、その損は一切補填されない」という冷酷な現実に直面している。

アイスの値段はいつから安くなる?スーパー・コンビニの店頭価格の今後の行方

 

カルテルが摘発されたからといって、明日からすぐに店頭のアイスが元の価格(140円など)に値下げされるわけではない。

公取委の立ち入り検査から、最終的な違反認定および「排除措置命令(価格カルテルをやめさせる命令)」が出るまでには、通常数ヶ月から1年以上の詳細な調査期間を要する。また、メーカー側が「値上げ自体は原材料(砂糖・乳製品・物流費)の高騰によるものであり、カルテルによるものではない」と法的に反論・抵抗する可能性も非常に高い。

ただし、実質的な「値下げ」は意外なところから始まる。 公取委の目が光ったことにより、メーカー側は今後、次の段階的な値上げを行うことが完全に不可能となった。さらに、イメージ失墜を恐れた大手スーパーやディスカウントストア側が、消費者へのアピールとして「アイスコーナーの常時3割〜4割引き特売」を仕掛けてくる可能性が極めて高い。メーカーからの卸値引き出しの交渉材料として、この立ち入り検査が使われるため、流通主導での実質的な値下げ競争は数週間以内に店頭で始まると断定する。

なぜ今になって発覚した?「内部告発」の可能性と裏切り企業はどこか

数年間にわたり極秘裏に行われていた6社もの巨大カルテルが、なぜ「今」になって一斉摘発されたのか。その裏には、公正取引委員会が誇る強力な武器である「リニエンシー制度(課徴金減免制度)」の存在がある。

リニエンシー制度とは、簡単に言えば「カルテルを結んでいた企業のうち、最初に公取委へ違反内容を自主申告(密告)した企業は、ペナルティである課徴金が100%免除(または大幅減額)される」という仕組みである。

6社という大人数でのカルテルは、どこか1社でも「もう限界だ、公取委にバレる前に裏切って自首しよう」と動けば、ドミノ倒しのように崩壊する。関係者への事前の根回しやメールのやり取りといった決定的な証拠が公取委に渡っていることから、6社のうちのいずれか1社(あるいは複数社)が、自らの罪を免れるために他5社を裏切り、内部告発を行ったのは確実である。

今後、どの企業が「最初の密告者」だったのか、その情報がリークされた瞬間、アイス業界の勢力図はさらに激変することになる。

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