・・・さぁ、あなたならどう答えますか?
まずは大人の勉強からスタートしていきましょう!
除夜の鐘「108」の意味とは?
除夜の鐘は仏教の風習ですので、もちろんお寺で鐘をつきます。
1時間で108回の鐘をつくお寺が多いそうです。
(33秒に1回のペースですね。)
除夜とは除日(じょじつ)の夜のことを言います。
徐日とは旧年を除く日、その年の最後の日(大晦日)にあたります。
「徐」という漢字そのものの意味としては、
古いものを捨てて新しいものを迎えるという意味があります。
そこで、除夜の鐘は
「108つの煩悩を祓う」ために鳴らすと言われています。
お寺の鐘は「梵鐘(ぼんしょう)」とも呼ばれており
普段から朝、夕の時報として鳴らされることが多いです。
また法要の開始を知らせるためにも鐘はつかれます。
108回の意味にはいろいろな説があります。
① 煩悩の数という説
最もポピュラーな説がこれですね。
人間には108つの煩悩があると言われています。
煩悩とは身心を乱して悩ませて智慧(ちえ)を
妨げる心の働きのことです。
なぜ、108つという数字になったのか?
108つの内訳は?
【六根(ろっこん)】
人間の6つの感覚器官
眼(げん)「見る」
耳(に)「聞く」
鼻(び)「嗅ぐ」
舌(ぜつ)「味わう」
身(しん)「触れる」
意(い)「感じる」
【六塵(ろくじん)】
こころを汚すもの
色(しき)
声(しょう)
香(こう)
味(み)
触(そく)
法(ほう)
【三不同】
好(こう)「気持ちがよい」
悪(あく)「気持ちが悪い」
平(へい)「どうでもよい」
六根が六塵と触れ合うときに六根が各々の煩悩が生じる。
例えば「眼」は色を見分けることができます。
すると「好きな色」「嫌いな色」「どうでもよい色」
の3パターンに分けてしまう。
そのひとつ、ひとつを煩悩として数えていきます。
6(六塵)×3(三不同)=18(18個の煩悩)
【三受】
三種の心のはたらき
苦(く)「苦しい」
楽(らく)「楽しい」
舎(しゃ)「どちらでもない)
六根×三受=1818+18=36
【三世】
現在、過去、未来にわたって人の心を煩わす。
② 四苦八苦という説
これは除夜の鐘によって四苦八苦を取り払うというものです。
四苦とは
生(しょう)「生きること」
老(ろう)「老いること」
病(びょう)「病むこと」
死(し)「死ぬこと」
八苦とは
愛別離苦(あいべつりく)「愛する人との別れ」
怨憎会苦(おんぞうえく)「会いたくない人とも会わなければいけない」
求不得苦(ぐふとっく)「求めるものが得られない」
五蘊盛苦(ごうんじょうく)「肉体があるがゆえの苦しみ」
四苦八苦とは全部で「8つの苦しみ」のことを表していますが
いつのまにか、解釈が以下のようになりました。
③ 一年間を表している説
1年間の月の数は「12」
24節期の数である「24」
72候の数である「72」
④ 奈良時代に伝わった説
古くから中国のお寺では朝と夕にそれぞれ
108回ずつ鐘をつく風習がありました。
その風習が奈良時代に中国から日本に伝わった。
日本ではそれを108回ではなく18回の短縮版になりました。
それが、大晦日だけは108回鐘をつくようになったということです。
以上4つの説をお伝えしてきました。
・・・どの説がしっくりきましたか?
でも、これらはそのまま子供に伝えても???ですよね!
追伸:除夜の鐘の正しい撞き方
除夜の鐘を撞く回数は「108回」です。
その撞き方は「107回」は旧年中に撞く。
そして残りの「1回」は新年に撞くのが正式な撞き方です。
年が明けて撞く最後の1回の鐘は
107回目からの間隔が短すぎても長すぎてもだめです。
だから、そのペース配分が難しいと言われています。
また、鐘を撞く強弱にも実は作法があります。
「強く撞く⇒弱く撞く」を交互に撞くのが作法です。
まとめ:子供にわかりやすく除夜の鐘を説明する方法
新しいものを入れるという意味があるんだよ
はつこはこの1年間で
良い事も悪い事もいっぱいあったよね?
はつこのためになることなんだよ
だから、全部に「ありがとう」いう鐘なんだよ
自分に起こっていること全てにありがとう。
はつこが生まれてきてくれて本当にありがとう!
・・・こんな会話ができたら良いお正月を迎えられそうですよね!
ぜひとも、このような説明をしてあげてはいかがでしょうか?
人間は良い事や悪い事などと色づけしてしまうことで苦しみが生まれます。
だから、子どもたちには煩悩がどうだとか、
何が正しくて何が間違っているのか?などではないです。
そんな、大人の価値観を刷り込むのではなくて、
全てに感謝できる大人に育ってほしいですよね?
あくまでも、僕個人の意見ですが。
何かご参考になればうれしいです。
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