鶴の一声(つるのひとこえ)という言葉があります。
普段は何気なくこの言葉を使っていましたが・・・
鶴ってどんな声なの?
そもそもなんで、鶴なの?
・・・素朴な疑問がわいたので調べてみました。
鶴の一声(つるのひとこえ)の言葉の意味と例文は?
鶴の一声の言葉の意味とは・・・
意見や利害が対立する多くの人を否応なしに従わせる権威者・権力者の一言。
ひと言で余人を黙らせて従わせてしまうような発言のこと
「天の声」も同じような意味として使用される。 引用:コトバンク調べ
鶴という鳥はめったに鳴かないことでも知られています。
しかし、その鳴き声は迫力満点なのです。
長い首をいっぱいに伸ばして、天を仰ぐようにして泣きます。
「キョロー!」ととても大きな鳴き声です。
その鳴き声は一瞬辺りを静まり返らせるほどの迫力があります。
「鶴の一声」の例文
- 何日もかけて企画してきたものが「鶴の一声」で中止になった。
- かわいい娘の「鶴の一声」で旅行先が変わった。
- 「鶴の一声」ですので今回はお許しください。
そんな企業が増えてきたのも事実だね。
ワンマン社長は時代遅れなのかもね。
リアル「鶴の一声(鳴き声)」をお聞きください!
[su_box title=”鶴(鳥)の声の発し方とは?”]鶴をはじめとする鳥類は全て鳴管(めいかん)という器官をもっています。その器官から鳴き声を発するのです。そこで鶴はその鳴管の筋肉が他の鳥と比べて非常に発達しているのです。しかも首が長いために気管も長いのです。その気管いっぱいに増幅された鳴き声は辺り一帯に響き渡るほどの大音量なのです。管楽器の原理と同じなのです。[/su_box]
トランペットの音色に似ているよね!
鶴の一声の語源は?
「鶴の一声」という言葉はもともとは
「雀の千声 鶴の一声(すずめのせんこえつるのひとこえ」
という言葉が略されて「鶴の一声」になりました。
つまらないものの千個の言葉よりも
影響力ある者のひと言のほうが勝っているという意味です。
「優勝劣敗」が略されて
「優勝」になったんだよ。
鶴が使用されている他の慣用句など
他にも「鶴」という文字が使用されている慣用句があります。
それらをいくつかご紹介していきます。
鶴は千年亀は万年(つるはせんねんかめはまんねん)
鶴と亀は寿命が長い動物の代表です。
そこで、めでたいものとされています。
(実際には鶴は30年、亀は200年生きると言われています)
鶏群の一鶴(けいぐんのいっかく)
鳥の群れのなかに一羽の鶴が混じっていること。
それは、多くの凡人の中に、一人だけ抜きん出てすぐれた人がまじっていることのたとえ。
掃き溜めに鶴(はきだめにつる)
汚いゴミ捨て場のような掃き溜めに鶴が舞い降りると
飛びぬけて目立つということを表す言葉。
焼け野の雉子、夜の鶴(やけののぎす、よるのつる)
雉子はキジのことです。キジは巣のある野を焼かれたら、自らの命もかえりみずに我が子を救おうとします。
また鶴は霜の降りる寒い夜にでも自分の翼を使って我子をおおって暖めるのです。
そのことから、子を思う親の情愛が深いことたとえとして使用されます。
いろいろあるんだね~
まとめ
鶴の一声についていろいろとお伝えをしてきました。
いかがだったでしょうか?
鶴は「特別記念物」でもあり日本だけではなく
世界的にみてもとても大切な鳥なのだそうです。
だから「鶴」を使用した他の言葉でも
良い意味のものばかりなのには納得です。
鶴は見た目も優雅でかっこよいのは確かです。
次に動物園で鶴を見たらさらに見方がかわりそうですよね。
こちらの記事もおすすめです。
>>松竹梅の意味と3段階のグレード・ランクを表現するいろいろな言葉について