楽器の伴奏をつけずに人間の声だけで
ハモることを「アカペラ」といいます。
アカペラにどんなイメージを持っていますか!
カッコ良いイメージ?
それとも、遊び人のイメージ?など
それぞれだと思いますが、本来のアカペラの意味と
語源についてはご存じでしょうか?
意味や語源についてお伝えをしていきます。
アカペラの本来の意味と語源とは?
一般的には「アカペラ」は
楽器の伴奏がなく合唱や重唱することと言われています。
しかし、「アカペラ」の本来の意味は
楽器の伴奏がなく合唱や重唱という意味ではないのです。
ア・カペラは本来、イタリア語(a cappella)
⇒ 礼拝堂風にという意味を持っています。
昔のローマカトリック教会では礼拝で賛美歌を歌う
聖歌隊には楽器を使用しての伴奏をつけませんでした。
そこから、伴奏がない教会音楽のことを
「アカペラ」と呼ぶようになったと言われています。
[su_box title=”cappella = chapel (チャペル)の意味とは?”]イタリア語で「チャペルのように」を意味します。中世時代、教会の合唱は一般的にパイプオルガンによる伴奏でした。当時は無伴奏での合唱は禁じられていたのです。「チャペル」というのはバチカン市にあるシスティーナ礼拝堂のことを表しています。アカペラとはシスティーナ礼拝堂で演奏される無伴奏の合唱のみを指していたものであったのです。それが後世になり、楽器の無伴奏で合唱や重唱すること全般をアカペラと呼ぶようになったということです。[/su_box]
アカペラと合唱の違いとは?
合唱の定義は「複数人が同時に同じ曲の別々のパートを歌うこと」です。
そして、合唱にはいろいろな種類があります。
重唱:ひとりひとりが各パートをそれぞれで歌うこと
斉唱:同じパートをみんなで歌うこと
独唱:ひとりで歌うこと
コーラス=合唱です。
一言で合唱と言っても、合唱にもさまざまな種類があります。
アカペラと合唱の違いとは?
アカペラ | 合唱 |
それぞれのパートが一人でもいればアカペラグループが成立します。 | 複数の人が複数のパートに分かれて、それぞれのパートを複数で歌う。メリット:それぞれのパートに複数いることで声のボリュームも大きくなりハーモニーがダイナミックになります。アカペラとは違いもしも一人が音程などをミスっても目立たないというメリットがあります。 |
無伴奏であることが特徴。 | 音楽に伴奏が含まれていること。歌い出しや歌い始めのタイミングがとりやすいメリットがあります。 |
アカペラとゴスペルの違いとは?
ゴスペルとはアメリカの黒人たちがつくった英語の歌のことです。
教会を中心に広まっていった音楽と言われています。
黒人たちには「アフリカ人としての音楽観」と「西欧の賛美歌」がありました。
ゴスペルの歌詞には
「人を愛すること」「前向きに生きること」を後押ししてくれる内容が多いです。
そして一人一人は神様によって生かされている
価値ある存在だとも訴えているものです。
このようにアカペラとは違い、
ゴスペルには独特なルーツがあるのです。
アカペラのパートの役割
パート名 | 役割 |
メインボーカル | その曲のメロディーを歌い、歌詞を伝える役割があります。 |
コーラス | グループの人数によって人数は異なります。近年のアカペラグループでは2・3人いることが多いです。 |
ベース | 文字通り楽器のベースと同じ役割です。グループのなかで最も低い音程を担当するパートです。 |
ボイスパーカッション | 楽器でいうところのドラムの役割を担います。アカペラグループでは花形の役割でもあります。 |
これらのパートのそれぞれが声でハーモニーを重ねることによって、
楽器では表現できない、独特な温かい音楽を奏でることができます。
アカペラが有名になった理由
アカペラ有名で注目を浴びた理由とは
テレビ番組の「ハモネプ」という人気コーナーからブームに火がつきました。
そのなかでも、ボイスパーカッションのパートが注目を浴びました。
その後、ボイスパーカッションが注目を浴びて
人気ユーチューバーのヒカキンさんからもボイパブームがきました。
おすすめのアカペラグループ
世界的にも有名なアカペラグループ「ペンタトニックス」です。
最近では日本でも人気が急上昇中です。
来日ツアーも開催されています。
まとめ
ここまで、アカペラの意味と語源についてお伝えしてきました。
いかがだったでしょうか?
アカペラって比較的新しい言葉だと思っていましたが、
実はとても歴史がある言葉だったのですね。
僕はアカペラが好きなのですが、
意味や語源などを知ることでより好きになりました。
アカペラグループのペンタトニックスのライブに行きたいです!
皆さまはアカペラグループでは誰が好きですか?