苗字と名字の違いはあるのか?また姓と氏の使い分けなどは必要なのか?

「みょうじ」と書かなければいけないとき。

「苗字」を使用するほうが良いのか?
「名字」を使用するほうが良いのか?

目上の人にたいしてはどちらかを使わなければいけないの?
条件によって使い分けなければいけないのか?

確かに迷うときがありますよね!
そこで、どちらを使用すれば良いのかについて調べました。

また「氏」「姓」という文字の由来についても
調べたので、お伝えをしていきます!

苗字と名字の違いはあるの?どちらが正解?

 

結論から言うと「苗字」と「名字」

どちらを使用しても間違いではありません!

ただ、現代の学校教育では漢字テストでは
「名字」のほうを教えられているようです。

どちらを使用しても間違いではありませんが、
ビジネス上においては「名字」を使用したほうが無難なのです。

 

「名字」が使われていた由来とは?

 

「名字」は710年から始まったとされる奈良時代から
安土・桃山時代(1603年)まで900年間も使用されていたと言われています。

自分や先祖たちが開発した領地を「名字の地」と名乗っていたそうです。
その「名字の地」を自分の家名として名乗る事によって、
自分が所有している土地であることを知らしめておりました。

それが「名字」になった由来と言われています。

 

「苗字」の由来とは?

「苗字」は江戸時代になってから、主に使用されていました。

逆に「名字」のほうは古い書物や能や狂言の台本など
「古語」として使用されていたとのことです。

江戸時代では「苗字」が正しいとされていたのです。

これは日本人が農耕民族であることと深い関係があります。

当時の日本人は大家族で暮らしておりました。
稲作などの農業ではとにかく人出が必要だったからです。

だから、家族が一致団結しなければ稲作がままならなかったのです。
そんなわけでとにかく「血縁」が重視されておりました。

家族は一致団結して稲作に励み、収穫した稲も分け合いました。

このように、

共同で開拓した田んぼに同じ苗代(なわしろ)
で育てた苗を植えることが社会的な単位だったのです。

この単位の屋号として使われたのが「苗字」だと言われています。

だから、山田・田中・吉田・中田・太田などの苗字が多いのも
稲作と苗字に密接な関係があるからだと言われています。

それが、戦後に入ってからは、常用漢字の前身である
当用漢字のなかに苗の「みょう」という読みが入っていないのです。

その読みが入っていないという理由から
「名字」が再度常用されてきたとも言われております。

農耕民族のなごり
日本人が農耕民族だった。ということを表すなごりはいろいろとありますが、やはり代表的なものはあいさつです。日本人はあいさつを交わすときにほとんど場合、天気の話しから入ります。稲作にとっては天気は最も関心すべきこと。だから、まずは天気の話しから入る。このあいさつの流れは農耕民族であることの証明だとも言われております。

 

「氏」「姓」の由来とは?

名字、苗字と同じ意味で使われる漢字としては
「氏」「姓」という漢字もあります。

奈良時代までは大和政権には豪族という人たちが仕えておりました。

「蘇我氏(そがし)」とか「物部氏(もののべし)」といった一族は
一族の呼び名である「氏(うじ)」を持っておりました。

朝廷政治上で地位に応じて、
氏(うじ)と姓(かばね)を与えられていた。
(氏姓制度ともいわれている)

それがやがて、「源(げん)」や「平(ぺい)」といった
「姓(せい)」に統一されていったのでした。

この「姓」は天皇の許可なく
変更できないものとなっていったという歴史があります。

 

まとめ

 

ここまで、苗字と名字のちがい。
氏や姓についてもお伝えしてきました。

いかがだったでしょうか?

結論としては・・・

苗字も名字も氏も姓も意味としては全部同じ。

「Why Japanese People!」

日本人でも叫びたくなりますよね!
日本語って本当に難しいです。

意味は同じなので、使い方を間違えるということは
ありませんが、知っているか知らないのか?

自分に奥深さが増したということで良し!としましょう。

 

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